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Another Sky-第2のふるさと-

  • 〔鹿児島県霧島市〕~鹿児島の玄関、霧島市~
  • 2026-02-25
  • イ・ジュンヨプ

    鹿児島県霧島市 2021年9月~2024年4月 CIR

  •  自分がJET活動をしてきた場所を説明する際には、いつもこのような流れで話が進みます。 「霧島市って聞いたことありますか? あ、知らないのですね… なら、鹿児島県はご存じですよね? その地域の空港があるところが霧島市です!」このように知名度はそれほど高くはありませんが、魅力に関してはどの地域にも負けない素晴らしい地域だと自信を持っています。
      鹿児島空港が位置する霧島市は、鹿児島の玄関としての役割をしっかり果たしています。国立公園に指定されるほど美しく雄大な自然景観、日本神話が息づく歴史的スポット、心と体を癒してくれる温泉やグルメまで、 まさに鹿児島の第一印象を華やかに飾る“ホテルロビー”のような都市だと言えるでしょう。
     
    自然の街
     霧島は火山活動によって、多様な自然景観が生み出されました。
     
    (霧島神水峡と柱状節理)
     その一つとして、神水峡と柱状節理をご紹介します。霧島神宮の近くにあり、トレッキングコースとして整備された神水峡は、青々とした樹木と木漏れ日を感じながら爽快な気分で散歩できる場所です。このコースを歩いていくと現れる柱状節理は、自然の神秘を強く感じさせます。火山活動によって噴出したマグマが急速に冷え、まるで誰かが彫刻したかのような六角形の柱の形が形成されています。近くで見ると圧倒されるほど壮大な景色です。さらに歩いていくと、青緑色の渓谷が散策路をいっそう清涼に彩ります。火山活動で生まれた温泉水が川に混ざり、この美しい色を作り出しています。そんな渓流が滝や火山地形と重なり、より不思議で美しい雰囲気を生み出しています。
     また、20の火山が繋がった霧島連山を中心とした霧島ジオパークは日本ジオパークに指定されています。代表的な山として、現在も活動を続ける活火山「新燃岳」、日本の天孫降臨神話の舞台である「高千穂峰」、霧島連山の最高峰「韓国岳」などがあります。火山活動によって変化する植生や美しい自然の姿を目にした瞬間、言葉を失ってしまいます。
     
    歴史が息づく街
     霧島には日本神話に関連する場所が数多くあります。その中で最も代表的なのが霧島神宮です。
                  
    (霧島神宮)
     霧島神宮は、『古事記』、『日本書紀』に登場する天照大御神の孫、ニニギノミコトを祀る神社です。初代天皇である神武天皇の曽祖父であるニニギノミコトが地上に降臨し、現地の姫と結婚して人間の寿命を得たという伝説があります。
     現在の社殿は1715年に建立されたものですが、最初の社殿は6世紀頃に建てられていたといわれています。もとは高千穂峰の山頂付近にありましたが、火山活動によって焼失し、現在地に再建されました。
     霧島神宮を正面から見ると、まるで山を登っていくように配置されています。これは、ニニギノミコトが神に祈りを捧げるために山を登る姿を表していると言われています。実際にその方向へ登ると、かつて霧島神宮があった場所があります。さらに進むと、『古事記』で天地創造に用いられたとされる「天逆鉾(あまのさかほこ)」が突き立っています。これらの価値が認められ、現在では国宝に指定されています。
     霧島市にはもうひとつ神宮があります。それが鹿児島神宮です。ここでも神武天皇の祖先を祀っているといわれています。鹿児島の象徴ともいえる桜島を望むように設計されており、神殿建築の規模は九州でも最大級と言われています。かわいらしい玩具類も販売されているので、訪れてみるのもおすすめです。鹿児島神宮では毎年、二つの祭りが開催されます。秋(10月)の武士や神官たちが海まで歩く「隼人浜下り」、春(2月)の鈴をつけた馬が踊りながら進む「初午祭」には、多くの人々が訪れます。
     
    温泉の街
     九州の温泉地といえば、大分の別府や由布院を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし霧島市もそれに勝るとも劣らない素晴らしい温泉地です。霧島の温泉は大きく4つのエリアに分かれます。

     霧島温泉郷:霧島連山から湧き出る温泉が集まる地域で、森林セラピーロード、丸尾滝、千畳敷など多くの観光名所があります。旅館やホテルも多く、霧島観光の拠点となっています。

     霧島神宮温泉郷:霧島神宮周辺に広がる温泉地で、大浴場のあるホテルや景観を楽しめる旅館、民泊など多様な施設が揃っています。

     妙見・安楽温泉郷:古くから湯治場として賑わってきた温泉地で、歴史的人物である坂本龍馬が妻と新婚旅行で訪れた場所としても有名です。

     日当山温泉郷:薩摩藩を治めていた西郷隆盛がよく訪れた温泉地で、昔から「鹿児島の奥座敷」として知られています。天降川沿いに温泉が点在し、多くの旅館や公衆浴場、家族風呂があります。

     また、市内のあちこちに足湯が設置されており、旅の疲れを癒してくれます。この規模なら、誰もが知る日本の有名な温泉地と言えるのではないでしょうか?
     
     正直に言うと、私も霧島市で暮らすまでは、霧島という場所を全く知りませんでした。しかし3年間住んでみて感じたのは「もっと楽しんでおけばよかった」という後悔でした。もう少し色々な場所へ行けばよかった、もう少し多くの魅力を味わえばよかったと、今でも心残りがあります。いつかまた時間ができたら、まだ知らない霧島の魅力を存分に味わい、もう一度体験したいことを思い切り楽しみに行きたいと思っています。
     こうして文章を書いているだけで、もう行きたくなってきました。ちょうどソウルから鹿児島まで直行便もあるようですし、そろそろ航空券を探してみようと思います!